カチコチ通信おんらいん
子供の頃高速エスパーのスーツが着たいと思っていた奧村隆充です。
目次
売買契約するときなど、怖いトラブルとは
トラブルとはなんでしょう。
自分の身に不都合なことが起こることでしょうか。
いや、想定していない、決め事がなくて解決しなければならない不都合なことのことです。
つまりすべて想定しておくべき
不都合なことをここではリスクとよびます。
すべてのリスクを想定しておき、その場合にはどうするかをあらかじめ決めておけばリスクは恐れることはありません。
例えば、中古住宅を買い、お金を支払って引き渡しを受けた後、引っ越しをしようと思ったところ、上水道が修理しないと使えないことがわかり、予定の日に引っ越しができなかった。引っ越し元が賃貸住宅であった場合、あらかじめ申し出ていた解約の日時を延長してもらわなければらなくなったが、その際に過分な費用が必要となった場合。
まず、売買するときに上水道が故障している場合、売買価格は修理代を引いて安くしてもらうとか、なおして引き渡してもらうとか相談をしておくべき。
引き渡しまで売主買主とも故障を知らなかった場合でも、故障があった場合は契約不適合責任を売主に求めるのか、引き渡してから3か月たったら求められなくなるのか。
また、引っ越しのキャンセル代と引っ越し元への賠償金を売主に求めるのか、求められないのか。
きちんと決めておけば契約通りにすればよく、ことがおこってから、話し合うことがそもそもストレスであり、不愉快な感情を呼び起こしてしまい、リスクが感情的なトラブルになりかねません。
冷静なうちに損得を落ち着いて考え、話し合っておくことが大事です。
当事者から聞き取って想定していることはすべて契約書など文書にして約束しておく手続きを業者が行う必要がある
話し合った後、契約書に反映させなければなりません。
文書にしておかないと、言った言わないということが起こりえます。
そもそも言った言わないというあいまいにしないため文書にして、読み上げ、署名押印させるのですから、漏らすようなことがあってはいけません。
不動産会社をえらぶこともリスクを減らすための知恵かもです
不動産会社は当然契約書を作るときには漏らさず記載しなければいけませんが、すべての業者がそうしているかというとそうではないようです。
やたら、記載していなかったために、トラブルになっている案件を聞くからです。
不動産会社には取引士がいますが、5人に1人いればよいので、担当している営業社員が取引士でない場合があります。
会社によるとは思うのですが、社員教育がしっかりしていない会社もあるようです。
こうなると、当事者であるあなたが、注意しておく必要もありそうです。
言ってできなければ、業者を替えて取引を進める必要もあるかもしれません。このあたりにもトラブルが多く、売買契約のリスクではなく、不動産会社と媒介契約をするときのリスクになってしまいますが、こちらは業者対一般の個人との争いですので、一般の方一人ではなかなか大変です。業者はそういった時に負けないノウハウと体制をもっています。
重要事項説明は契約より前に、契約書を作成する前に聞いてください
売買のトラブルを避けるためには、リスクをあらかじめ想定しておくことが必要と書きました。
そのため、何がリスクかを知る必要があります。そのためには重要事項説明を受けておく必要があります。
先にあった、水道が使えるのかどうかは本来説明しておく必要がある項目です。
死亡事件があったりしたら買う前に知っておきたいことですよね。
設備に不備があれば知っておきたいことですし、ご近所トラブルがあるのであれば知っておきたいことですし、売買する物件の名義が果たして誰なのか、あまりにも高齢者の場合は認知能力の不足で引き渡しができないこともあります。
様々なトラブルの想定をするためには、重要事項説明書をもらい説明を受ける必要があります。
そのうえで、契約書案をもらい、意見を言い、契約に臨んでください。
以前は契約する段階で初めて重要事項説明を受け、場合によっては、価格に意見が出て、契約できなくなったりすることもありますし、その時までに知らなかったリスクをしょわされ、不信感をもって契約履行をしていくことになる場合もあります。
流されなくて、契約しないと踏みとどまれれば、まだよいのですが、契約に集まってひっくり返すのは普通の人には、関係者に忖度してしまって失敗したと感じることもあります。
もう一度言います。
契約書を作るより先に重要事項説明書をもらい、説明を受けてください。