2023.04.18 政策によって揺れ動く土地価格
子供の頃、レンゲソウの花のおしべを引っ張って取って根元の蜜をなめたことがある奧村隆充です。
都市計画法が改正になり昭和45年11月23日より愛知県では市街化区域と市街化調整区域とに線引きが開始されました。
当時、どのような受け止め方をされたのかはわかりません。
いままで、農地としていた場合は、調整区域に入ることによって農地として固定資産税が安くなることになりました。
市街化区域に農地が入ってしまうと、いずれ生産緑地として申請するのかそうではないのかを迫られ、農地を選択すると長期間、宅地への転用に制限がかかることになります。
なので、農地が調整区域に入ることは意味があったのかと思います。もちろん、こういった都市計画が定められることへの反発はあったのではないかと思われます。
都市計画法により、自分の土地なのに自由に使えなくなってしまいました。
法律によって土地の使用法について制限が簡単にかけられるということはすなわち、そもそも自分の土地というのは、自分のものなのかはあやふやかと思います。
ともかく、線引き以降、調整区域にある土地には建築などすることが難しくなりました。
つまり、土地の利用価値が下がり価格は下がることになりました。
土地の利用価値が高いほど価値は高く、価値が高いものには価格も追従して高くなる傾向があります。
土地の線引きによって、大きく財産を減らした方もいたと思います。
土地の価格というのは意外と簡単に政策によって変わるものです。