2023.04.14 不動産屋さんは上を見ながら歩きがち
子供の頃、夕焼けに照らされると無性に寂しくなった奧村隆充です。
物件を査定するとき必ず現地を見ます。
書類だけではわからないことが当然ありますし、付近の人に会えて何かしら地元でしかわからないことが若たりします。
その時、思うのですがつぐつぐ上ばかり見て歩いてるなと。
まず、越境を見ています。上空で、電線や、隣地からの樋などが境界を越えて敷地に入っている場合があります。
売買するときに越境部分を取り壊すか移動するなどして越境を解消するか、将来、越境している構造物を壊したりするときなど、現状を変えるときには解消する約束をしてもらうなどの手続きが必要になることがあります。
また、建物の高さ、隣地への日照をどれくらい阻害しているかをみます。
かとおもえば、したばかり見ます。
地面にひびがないか。軟弱地盤ではないか。
地中に下水や水道、ガスなど配管が埋まっているのかどうか。また、査定する敷地に引き込みはあるのか。
引き込みがあるとすればどこからかをみます。
また道路は興味深いです。
幅や接面している長さなどはメジャーなどで測ります。
道路の種類を想像します。
場合によっては私道や共有の土地だったり、物件から道路へ出るまでに誰かの土地を借りていることもあります。
また建物であれば土台にひびは入っていないかどうか。
布礎の古い物件ですと礎きそ以外は土のため、空気穴が土台にあるので草が生えていないかとか、空気穴に何か装置がつけられていないかとか、ふさがれていないかどうか。
また、ここを見ると床面積が増えるような増築があれば、礎がつながっていないのでわかりますし、登記されていない場合もありますので、見ておくのが重要です。
ずっと観察してます。
あと長くいると、付近の音に気づいたり、においに気付いたり、現地でわかることは多いです。
もちろん、見に行く前に調べられること、登記面積や構造など、調べておきます。
また、気になることがあればメモしておき、なぜ、そうなのかを考えます。
そのあと、市役所など役所へ行って答え合わせです。
どういった活用法があるかを考えるのは結構楽しいです。