2023.07.04 親が不動産を持っている方で将来どうなるのかと思っている人 その2
子供の頃、行きは雨が降っていたけれど帰りはやんでいた時、傘であそんで壊してしまいがちだった奧村隆充です。
目次
今週は親が不動産を持っている方で将来どうなるのかと思っている人へいくつかお話ししようかと思います。
今日は、親の不動産を将来どうするかを考え始めた人に向けて、わかりやすい話をしたいと思います。
相続した不動産を荷物を置くために保有している方は結構多いようです。
親の家の中の財産をあえて「荷物」とよびますが、自分が使わないものでも処分するのはなかなか気が重いことです。
思い出というものがものに宿っているからかと思います。
そのために毎年費用をかけるのは自由ですが、いずれは自分も自分の財産を相続する時期が必ずきます。
自分の相続人へ迷惑をかけないように考えておくことも大事な親の仕事なのではないでしょうか。
親の不動産を相続した場合その不動産をどうするのかは、いろいろな選択肢があります。
相続した不動産を活用する手段の中で、代表的なものは以下の4つです。
- 不動産を売る
- 不動産を貸す
- 不動産に住む
- 不動産を寄付する
それぞれの選択肢には、メリットとデメリットがあります。それぞれの特徴を簡単に説明します。
不動産を売る
不動産を売るという選択肢は、一番シンプルでわかりやすいです。不動産を売って現金に換えることで、自分の好きなことにお金を使うことができます。例えば、旅行に行ったり、新しい家や車を買ったり、投資したりすることができます。
しかし、不動産を売るという選択肢には、デメリットもあります。まず、不動産を売るときには、相続税や譲渡所得税などの税金がかかります。税金の計算は複雑で、専門家に相談する必要があります。また、不動産を売るときには、市場の状況や物件の価値などによって、売却価格が変わります。高く売れるかどうかは分かりません。さらに、不動産を売るということは、親から受け継いだ財産や思い出を手放すということです。感情的な面も考慮する必要があります。
不動産を貸す
不動産を貸すという選択肢は、不動産を所有しながら収入を得ることができる方法です。不動産を貸すことで、家賃収入や減価償却費などの税制優遇を受けることができます。また、不動産の価値が上がる可能性もあります。
しかし、不動産を貸すという選択肢には、デメリットもあります。まず、不動産を貸すときには、管理費や修繕費などの経費がかかります。また、入居者や近隣住民とのトラブルやクレームなどのリスクもあります。さらに、不動産を貸すということは、自分で自由に使えないということです。自分や家族が住みたくなったり、別の用途に使いたくなったりする場合には、契約や法律などの制約があります。
不動産に住む、自分で使う
不動産に住むという選択肢は、親から受け継いだ家や土地を自分や家族の住まいとして使う方法です。不動産に住むことで、家賃やローンの支払いをしなくて済みます。また、親の思い出や故郷の風景などに触れることができます。
しかし、不動産に住むという選択肢には、デメリットもあります。まず、不動産に住むときには、相続税や固定資産税などの税金がかかります。また、不動産の維持や改修などにも費用がかかります。さらに、不動産に住むということは、自分のライフスタイルや仕事などに合わせる必要があります。自分の希望する場所や条件と違う場合には、不便や不満が生じる可能性があります。
不動産を寄付する
不動産を寄付するという選択肢は、親の不動産を社会的な目的や公益的な活動に使う方法です。不動産を寄付することで、相続税や譲渡所得税などの税金を免除される場合があります。また、親の遺志や価値観を引き継ぐことができます。
しかし、不動産を寄付するという選択肢には、デメリットもあります。まず、不動産を寄付するときには、寄付先や寄付方法などを慎重に選ぶ必要があります。寄付先が信頼できるかどうかや、寄付した不動産が適切に使われるかどうかなどを確認する必要があります。また、不動産を寄付するということは、自分や家族の利益や権利を放棄するということです。将来的に不動産が必要になったり、後悔したりする場合には、取り返しがつかない可能性があります。
まとめ
以上のように、親の不動産を将来どうするかを考えるときには、いろいろな選択肢があります。それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがあります。自分の状況や目的に合わせて、最適な選択肢を見つけることが大切です。
もし、親の不動産を将来どうするかについて悩んでいる方がいましたら、ぜひ私たち不動産屋にご相談ください。私たちは、相続にかかわる様々な事象に対応すべく、税理士、司法書士、土地家屋調査士、弁護士など様々な士業と協力していて、親の不動産を相続する際の税金や手続きなどの専門知識を持っています。また、親の不動産を売る場合や貸す場合などのサポートも行っています。私たちは、あなたの親の不動産を大切に扱い、あなたの目的や希望に沿った最善の解決策を提案します。
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