2023.07.06 親が不動産を持っている方で将来どうなるのかと思っている人 その4
子供の頃、傘でチャンバラして叱られた奧村隆充です。
目次
今週は親が不動産を持っている方で将来どうなるのかと思っている人へいくつかお話ししようかと思います。
親の不動産を相続するときには、いろいろな問題が起こります。
妻が、相続するには高額すぎる自宅を使いながらその権利の金額を減らしその減らした分生活費などの金銭を相続する方法
例えば、父が亡くなったときに母が住み続けるのに何をしておけばよいか、ということです。
母は父の遺産の一部を相続しますが、それだけでは家を維持するのは難しいかもしれません。また、兄弟や姉妹とも分け合わなければなりません。そんなときに役立つのが、新しくできた配偶者居住権というものです。
配偶者居住権
配偶者居住権とは、亡くなった配偶者の遺産の一部を相続した場合に、その遺産に含まれる不動産に住み続ける権利のことです。この権利は、相続人の同意があれば設定できます。つまり、母は兄弟や姉妹に配偶者居住権を認めてもらえば、家に住み続けることができます。この場合、母は家を売ったり貸したりすることはできませんが、家賃や管理費などの負担もありません。また、母が亡くなった後は、兄弟や姉妹が家を相続します。
配偶者居住権は、相続人にとってメリットもデメリットもあります。メリットは、母が安心して家に住めることです。デメリットは、家を自由に使えないことです。また、配偶者居住権は世代を超えて相続できません。つまり、私たちが母から家を相続するときには、配偶者居住権は消滅します。そのため、私たちは家を売ったり貸したりすることができますが、その分税金や手数料などの負担も増えます。
では、親の不動産を将来どうするかを考えるときには、どうすればよいでしょうか。それは、親や兄弟や姉妹とよく話し合うことです。配偶者居住権を設定するかどうかは、相続人の同意が必要ですから、みんなの意見を聞くことが大切です。また、配偶者居住権以外にも、遺言や信託などの方法もあります。それぞれにメリットやデメリットがありますから、専門家に相談することもおすすめです。
親の不動産を相続するときには、感情的にならずに冷静に判断することが大切です。小学生でも理解できるように説明しましたが、実際にはもっと複雑な問題があります。親の不動産を将来どうするかを考え始めた人は、早めに準備しておくことが目の前が開ける秘訣です。
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