2023.09.04 売りだした不動産に価格交渉があったらこうやって考える-4
子供の頃、秋はおいしいものがあるというけれど、自分としては食べられるものがカレーラースとかハンバーグとか、限られていたので、あまり変わらないなと思っていた奧村隆充です。
目次
第四回:値下げの交渉方法と注意点
今回は、不動産売却の際に値下げの交渉方法と注意点についてお話しします。
値下げの交渉方法
値下げの交渉は、買い手と売り手の双方が納得できる価格に落ち着くことが目的です。そのためには、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
市場価格を調べる
– 不動産の価格は、物件の立地や状態だけでなく、市場の需給や景気などにも影響されます。そのため、同じ物件でも時期によって価格が変動することがあります。値下げ交渉をする前には、自分の物件と同じエリアや条件の物件がどれくらいで売れているかを調べておきましょう。市場価格を知ることで、自分の物件が適正な価格であるかどうかを判断できますし、買い手からの値下げ要求に対しても根拠を持って対応できます。
値下げ幅を決める
– 値下げ交渉では、買い手からの値下げ要求に対してどれくらい譲るかを決めておく必要があります。値下げ幅は、自分の物件の市場価格や売却理由、売却期限などによって変わります。一般的には、物件価格の5%~10%程度が相場と言われていますが、これはあくまで目安です。自分の状況に合わせて柔軟に対応しましょう。
値下げ理由を聞く
– 買い手から値下げ要求があった場合は、その理由を聞いてみましょう。値下げ理由には、物件の欠点や不満点、他の物件との比較、予算や資金計画などがあります。値下げ理由を知ることで、買い手のニーズや動機を把握できますし、値下げ要求に対してどう返すかを考えやすくなります。
値下げ交渉をする
– 値下げ交渉では、買い手と売り手の双方が納得できる価格に落ち着くことが目的です。そのためには、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
冷静に対応する
– 値下げ交渉は感情的になりやすい場面ですが、冷静に対応することが大切です。買い手からの値下げ要求に対して怒ったり拒否したりすると、交渉が決裂する可能性が高まります。逆に、買い手からの値下げ要求にすぐに応じたりすると、自分の利益を損なうことになります。値下げ交渉では、自分の立場や目的をしっかりと把握しながら、相手の要求に対して論理的に対応しましょう。
譲歩と引き換えにする
– 値下げ交渉では、自分が譲歩することと引き換えに、相手にも何かを譲歩してもらうことが効果的です。例えば、値下げをする代わりに、物件の引き渡し期日を早めたり、物件の修繕や清掃を買い手に任せたりすることができます。このように、値下げだけでなく、他の条件も交渉の対象にすることで、双方が満足できる結果に近づけます。
値下げの限度を示す
– 値下げ交渉では、自分がどれくらいまで値下げできるかを相手に示すことが重要です。値下げの限度を示すことで、相手に自分の本気度や決断力をアピールできますし、相手もそれ以上の値下げ要求をしなくなります。値下げの限度を示す方法は、具体的な金額を提示する方法と、割合や範囲で示す方法があります。どちらの方法を使うかは、自分の判断や交渉の状況によって変わりますが、いずれにしても相手に納得させる根拠や理由を添えることが大切です。
値下げ交渉の注意点
値下げ交渉は、買い手と売り手の双方が納得できる価格に落ち着くことが目的です。しかし、値下げ交渉には以下のような注意点もあります。
値下げ交渉は早めに終わらせる
– 値下げ交渉は早めに終わらせることが望ましいです。値下げ交渉が長引くと、物件の価値が下がってしまったり、他の買い手が見つかってしまったりするリスクが高まります。また、買い手や売り手の気持ちも冷めてしまったり、信頼関係が損なわれたりする可能性もあります。値下げ交渉は、双方が納得できる価格に早めに合意することを目指しましょう。
値下げ交渉は一回限りにする
– 値下げ交渉は一回限りにすることが原則です。一度値下げ交渉をした後に、再度値下げ要求をすることは非常識ですし、売り手から不信感を持たれることになります。また、一度値下げ交渉をした後に、他の物件を見て回ったりすることも避けましょう。これも売り手から不誠実だと思われることになりますし、物件を取られてしまうリスクもあります。値下げ交渉は一回限りにして、その後は迅速に契約手続きを進めましょう。
以上、不動産売却の際に値下げの交渉方法と注意点についてお話ししました。次回は最終回として、値下げを受け入れるかどうかの判断基準についてお話しします。
クイズの答え
問題は前回にあります
おまけ 今日のクイズ
答えは次回です。