2023.12.12 固定資産税の仕組みと節税対策
子供の頃、新聞広告に赤と緑のおもちゃ屋さんのチラシが入ると、何度もながめていた奧村隆充です。
固定資産税と所有者の関連性
まず最初に固定資産税について理解するためには、その税金が課される対象と、税の負担者が誰であるかを明確に理解しておくことが重要です。固定資産税の主な負担者は1月1日時点の所有者とされます。
不動産の売買と固定資産税
不動産の売買が行われた際に注意すべき観点の一つが、これからご紹介する固定資産税の負担についての理解です。物件の売買によって物件の所有者が変更になっても、固定資産税の負担者が即座に変わるわけではないのです。
つまり、新たな所有者となった人がその年の固定資産税を全額負担するわけではありません。これについては売買契約の際に、旧所有者と新所有者の間で精算を行います。
解体と固定資産税
さらにもう一つ、年末に建物を解体することによって、次の年度の1月1日に建物がなければ、建物分の固定資産税の負担は無くなります。しかしここで注意すべきは、住宅があったことによる土地の固定資産税の軽減措置が適用されなくなるという点です。
つまり、建物を解体すれば当然その分の固定資産税は軽減されますが、一方で土地の固定資産税の軽減はなくなるので、全体として固定資産税が増加する場合があるのです。これは、特に古い建物を解体する場合に顕著で、前年度は古い建物の分の固定資産税が軽くなる効果が反映されています。
この点を考慮すると、新年度に向けて解体を行う場合は、1月1日を過ぎてからの方が固定資産税の総額を抑えることができる場合があるので良いかもしれません。
以上が、固定資産税の仕組みとそれに関連する主要な注意点です。これらを理解することで、より適切な不動産取引や、税金の節約策を立てることができます。
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